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ラボの顕微鏡をリニューアルしました。

2018年7月27日

梅雨明けから連日の猛暑、、、体調を崩しがちですが、皆様はいかがでしょうか?
連日熱中症予防の呼びかけがされていますが、水分、栄養、睡眠をしっかりとってこの夏をのりきりましょう

さて、当院のラボに2014年4月の増築時以来となりますが、顕微鏡のリニューアルを行いました
当院には採卵時の検卵、胚凍結、融解や移植等、主に胚操作を行う時に使用する実体顕微鏡が2台。
受精卵の日々の発育を観察する倒立顕微鏡が2台設置されています。

写真の左端にあるのが、実体顕微鏡。右側の大きな顕微鏡が倒立顕微鏡です。

この倒立顕微鏡にはマニピュレーターという機器を載せることで、写真のように顕微授精操作を行うことができます。
手元の機器を使ってピペットを動かし、顕微鏡下にて卵子に精子を注入する技術が「顕微授精」。培養士の「腕」が問われる操作とも言われ、安定した技術と受精率を取得するには各クリニックの規模や成績にもよりますが、当院では2、3年を要します。
今回はこの倒立顕微鏡とマニピュレーターをセットで最新の機器(下の写真)に替えました
前機はもう20年近く現役で働いてくれていました、、、ありがとう。。。そしてお疲れ様です。。。。

とはいっても写真だけでは何も分からないですね
このマニピュレーター、シリアルナンバーが1です
設置に来て頂いた業者の方もやや興奮気味
従来のものより、顕微授精をするための針の設定等がスムーズとなり、卵の見え方もクリアです。
顕微授精の成績アップにつながれば、、、と医師らも期待

受精後の胚発育にも影響が続くため、顕微授精による卵へのストレスを最小限で抑えるための努力は培養士がしなければなりません。
1人でも多くの培養士がこの技術を獲得し、患者様に還元できるよう、ラボでも日々トレーニングを継続しています!!

胚培養は基本の考え方は同じですが、培養液や方法、使用する機器や消耗品などはクリニックにより様々です。学会報告や企業アピールだけでどのメーカーがいいとか、悪いとかを決めるのではなく、今現在のクリニックの培養環境に一番合ったものを選択できるか、が最も重要です。『培養環境を管理する』ことがとても大切で難しい。
全ての患者様に最良の結果がでる培養というのはやはり難しいかと思いますが、受精卵を預かる者の責任として常に気を張り見ていかなければならないと思っています。