よつばウィメンズクリニック (香川県高松市) - 産科・婦人科など女性のトータルライフをサポート。出産・不妊治療・不育・婦人科疾患

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不妊治療INFERTILITY TREATMENT

不妊力を高めるいくつかの方法

熱心に不妊治療をしてもなかなか妊娠にまで至らない場合があります。
排卵誘発に卵巣がなかなか反応しない場合は、卵巣内の卵細胞が減少している可能性があります。受精後の胚発育が順調でない場合は、卵が成熟する過程が不完全であったのかもしれません。胚を移植しても着床せず妊娠が成立しない場合は、子宮内膜の胚を受け入れる能力に問題があるとも考えられます。
これらの事を改善するために、からだ全体と、局所の子宮・卵巣を活性化する方法を探ってみました。

1.精神の安定-ストレスマネージメント-

不妊治療はよく出口が見えないトンネルに例えられます。このストレスに対処する方法はいろいろあります。

  • 1-1. 問題解決能力を高める
    どんなに大きく複雑に見える問題でも、いくつかの小さな問題に分解すれば解けるのです。自ら考え、人生を切り開くために必要な癖が身につくのです。『世界一やさしい問題解決の授業』(渡辺健介著) 不妊症に関しても応用が出来ます。心理的なハードルを低くして、赤ちゃんが欲しいという問題を解決するにはどのような手段をとれば良いかを考えます。
  • 1-2. あるがままの自分を受け入れる
    子供を持って一人前”という社会通念は未だ根強いものです。周囲の人からのこうしたまなざし、圧力もありますが、なによりつらいのは、不妊に悩む自分自身が“私は半人前”“女性(男性)失格”“成長していない”と自分をおとしめたり、自信を失ってしまう事ではないでしょうか。このような時には、リラクゼーションをしてこころを落ち着かせ、瞑想の中でまわりとの比較でものを考えるのではなく、自分という存在をありのまま受け入れる作業をすると、不安が解消され自信が湧いてきます。ヨーガの体位法で硬くこわばった体を和らげ、呼吸法で張りつめたかぶった神経をくつろがせ、瞑想法でこころを落ち着かせ安らぎの世界へと誘ってくれます。(ヨーガで健康いきいきライフ 倉本英雄著)
  • 1-3. 不妊治療を一旦中止し休養する
    不妊治療という重圧から解放され、リラックスした生活を送る事で心身の活力が増し、偶然にも妊娠することがあります。しかし、このような幸運な方はあくまでも少数です。コウノトリを待ちわびてもこなければ、数ヶ月後にはエネルギーを補給して不妊治療を新た気持ちで再開しましょう。

2.身体の活力を増強-運動-

妊娠しやすい身体創りの第一歩は体力の充実です。体力をつける事によりからだは活性化し、血液循環が改善し、基礎代謝が向上し、若返ります。体力をつけるには、まず身体を動かす事から始めましょう。運動をする事により、健康感を実感させ、汗を流す事により心身ともにリフレッシュし、不妊治療にも好影響を与えます。
近くのスポーツクラブで、筋力、柔軟性、敏捷性、持久力などの体力測定や身体の中の筋肉や脂肪の分布や生活習慣から食生活までを調べ、その人にあった運動メニューをスタッフが組み立て、トレーニングを指導してもらいましょう。また。全身運動とともに骨盤内の血流を増加し卵巣子宮を活性化するためには骨盤内筋肉を鍛える事が必要です。

  • 2-1. ピラティス
    呼吸法を活用しながら主に体幹の深層筋を緩やかに鍛えます。これにより代謝が上がり姿勢が良くなります。特に腹筋を鍛えるとともに骨盤の底にあり腹筋群と繋がっている骨盤底筋群を鍛える事で骨盤が安定し 骨盤内の血流量が増加し子宮・卵巣にも好影響があると考えられます。

  • 2-2. スロー トレーニング(スロトレ)
    スロトレと一般的なトレーニングとの違いは右図のように一般的なトレーニングは筋肉の緊張状態は筋肉に負担をかけている時だけでその前後は楽な状態ですが、スロトレは常に筋肉に力の入った状態でトレーニングを続けているので簡単な運動で重い負担をかけた運動と同じ効果が得られます。このとき刺激で成長ホルモンが分泌され筋肉の発達を促し新陳代謝を高めます。 この成長ホルモンは卵巣にも働き、卵胞の成長も促進します。

3.東洋医学-漢方・鍼灸-

東洋医学の特徴は西洋医学とは異なり全身を見て治療を行い、人間の心身が持っている自然治癒力を高めることで治癒に導くことを特徴としています。不妊症においても我々とは異なったアプローチの仕方をしますので有用と考えられます。

  • 3-1. 漢方薬
    漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。
    不妊症に好んで処方される薬は
    当帰芍薬散 血液の流れをよくし、水分の代謝を改善する作用がある漢方です。肩こり、頭重、めまい、足腰のひえや生理不順、生理痛、更年期障害などに処方される。
    温経湯 血液循環をよくして手先のほてりをとる一方、体全体をあたためる作用があり、ホルモンのバランスを整える効果も期待できます。
    八味地黄丸 体の弱った機能をおぎない元気をつけます。ことに、足腰や泌尿生殖器など下半身の衰えに最適です。
    補中益気湯 胃腸の働きをよくして体力を回復をさせ、元気をとりもどすのを助けます。不妊症では男性不妊に用います。
  • 3-2. 鍼灸
    鍼や灸を用い特定の治療点(つぼ)に刺したり、温熱などの物理的な刺激を与えて一定の生体反応を起こし、身体自身のもつ自然治癒力を賦活させることにより治療を行います。
    不妊症では
    三陰交 体の冷えを取り除き生理不順やホルモンの作用を正常にします。
    湧泉 全身の疲れをとって、体にエネルギーを取り戻すツボです。
    気海 男性にも女性にも効果が期待できるツボです。生殖機能を高めます。
    関元 月経痛・月経不順、など、泌尿・生殖器肝経の症状に効く(丹田)。
    腎兪 元気がなくなり活動が低下し、身体が冷え、生殖能力の低下に対して。
    胞肓 腰の冷えを緩和し、妊娠しにくい体質の改善を助ける。

    せんねん灸のホームページより

4.サプリメント

  • 4-1. DHEA(dehydroepiandrosterone)
    DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)は副腎から分泌される性ステロイドホルモンで、20才代をピークに以後減少しはじめます。このホルモンは男性ホルモンの1種ですが、卵巣の卵細胞周囲に吸収され、これを基に女性ホルモンが造られ卵細胞の発育を助けます。卵巣内の卵細胞は永い眠りから覚めて発育を開始し、排卵直前の成熟卵胞にまで育つには3ヶ月間を要します。その間、DHEAを内服すると卵子の発育に好影響があり、卵細胞が若返ると言われており、DHEAの効果が出るには最低3ヶ月かかると考えられています。
    以前よりアンチエイジング(抗加齢)の薬として注目されていましたが、不妊の領域では、卵巣機能不全の患者さんにDHEAを投与し卵巣機能が改善し採卵数が増加し妊娠率も向上するといわれております。女性が不妊治療のある一定期間25mgを1日1錠内服する程度では副作用はないといえます。
    アメリカでは一般的なサプリメントとして市販されていますが、日本ではウエブ上でDHEAを検索し個人輸入代行業者を通じて購入してください。
  • 4-2. L−アルギニン(L-arginine)
    L-アルギニンは、準必須アミノ酸と考えられており、体をつくるアミノ酸の一つで、効果・効能としては、一酸化窒素の生成、成長ホルモンの分泌を促進します。
    L-アルギニンの摂取は、骨盤の血管を拡張し、子宮卵巣の血流が増加したとの報告が済生会下関病院や浜松医大からなされ、不妊治療に有用と考えられます。1日500mg程度で充分でしょう。
  • 4-3. ピクノジェノール(Pycnogenol)
    ピクノジェノールとは、フランス海岸松の樹皮から抽出した天然の植物由来成分で、プロアントシアニジンなどのフラボノイド系化合物を40種以上も含有していて、強い抗酸化作用と抗炎症作用を持っています。現代の私たちの生活環境は過剰に活性酸素が発生しやすい状況と言え、体内に蓄積された活性酸素は、老化現象を引き起こします。ピクノジェノールの活性酸素を除去する抗酸化作用は、ビタミンEの50倍、ビタミンCの20倍と言われており、ピクノジェノールを1日1粒、内服する事により体が若返る事が期待されます。

    ピクノジェノール

5.食生活の改善-和食-

身体の活力は食物から摂取されたものを細胞内で燃やしてエネルギーとして働く事により生み出されています。栄養を過剰に摂取すると余ったエネルギーは脂肪に蓄積され肥満となりますが、あまりにやせていますと最初に 身体の生殖機能が停止します。体重は標準体重か少しそれをオーバーする程度が理想的でしょう。
マクロビオテイックも一つ方法です。マクロビオスとは健康で長生きの人を表す言葉で、自然の秩序と調和のとれた生活により健康で平和なこころが確立するための生き方、宇宙の秩序に基づいた生活方法、環境と食物を十分に配慮した簡素でバランスの取れた食事をする事により、健康で長生きをする人間の理想的な生活方法です。

6.身体を温める-入浴-

人間の身体は温めれば、自然治癒力が大いに発揮され身体が活性化され臓器機能が良くなり、妊娠しやすくなると考えられます。いままで妊娠力を向上させる方法を述べてきましたが、これらはいずれも身体を温めますが、身体を温める一番手っとり早い方法は入浴です。
少しぬるめのお湯に少し長い間入っていますと、身体の芯からあたたまり「リラックスの神経」である副交感神経が優位になり、「活動の神経」である交感神経が抑制され、末梢血管が開き血液循環が活発になり新陳代謝が改善され、子宮・卵巣へも良い影響があるはずです。

全国にある子宝温泉にまったりはまるのもよいでしょう。