ココロもカラダにも世界一優しい医院を目指して。よつばウィメンズクリニック

香川県高松市のよつばウィメンズクリニックでは出産、不妊、不育、婦人科疾患など女性のトータルライフをサポートします。

よつばコラム

コマチ掲載内容

母乳と感染症
Q.現在、分娩後1カ月です。母乳は赤ちゃんの感染症予防に役立つと聞きますが、日本のような先進国でもそうですか?
A.母乳による感染症抑制効果については、発展途上国での疫学調査で数多くの報告があり、大腸菌などの敗血症の発生頻度の低下に大きく貢献しています。
 そして、先進国でも役に立つとの結果が出ています。
 特に、初乳は、腸管への細菌付着を防ぎ、毒素を阻害します。
 また、母乳には液性免疫(分泌型IgA,補体、抗体、上皮成長因子、ラクトフェリン、リゾチーム、オリゴ糖類、サイトカインなど)や細胞性免疫(マクロファージ、T・Bリンパ球、単球、好中球など)の多くの防御因子を含んでいます。そのため、ロタウイルス胃腸炎、中耳炎、尿路感染症、壊死性腸炎などの感染防御に役立つ効果があります。
 これらのさまざまな感染防御因子を多く含む母乳を与えることで、新生児期における脆弱な免疫機構を補填することとなります。 したがって、新生児の感染防御として、母乳の投与は極めて重要な役割を果たしています。
ストレスと不妊
Q.40歳、会社員です。不妊治療に通っていますが、なかなか妊娠しません。仕事が忙しすぎるため、ストレスが原因ですか?
A.ストレスによって、排卵が起こりにくくなったりすることがあるのは事実だと思います。但し、それだけを不妊の原因と考えるのはいかがでしょうか?
 もし、ストレスが妊娠を左右するのであれば、戦時中のような状況、つまり明日の命もあるかどうかのようなストレスフルな状況では、女性は妊娠しないのではないでしょうか?しかし、実際は妊娠しています。ストレスと妊娠には相関はないという報告もあります。
 ただし、増大なストレスにより、うつ病を引き起こしたり、パニック障害の要因になったりするのも事実です。回避できるストレスはなるべく除去し、ストレスをためない事も非常に大切なことだと思います。
 そして、ストレス以外の不妊の原因がないかも、よく検討することが大切であると思われます。年齢的に多くの時間があるわけではありません。主治医の先生によく相談し、もう一度検査を見直してみましょう。治療法についてもご相談してみてください。
母児同室と母児異室
Q.妊娠8か月です。入院中の母児同室と母児異室はどちらが良いのでしょうか?
A.母児同室と母児異室には、それぞれ一長一短があります。  母児同室のメリットは、いつも赤ちゃんと一緒にいられることで、母親としての喜び、自覚などを早くから持て、いつでも授乳ができるため母乳の分泌も促されます。デメリットとしては、生まれたばかりの赤ちゃんが気になり、夜間の睡眠さえもままならず、産褥神経症の原因となったり、母乳分泌抑制へも働くことがあります。
 母児異室については全く逆で、赤ちゃんを安心して任せられるため、ゆっくり睡眠をとり、分娩後の疲れを十分癒せるのがメリットです。それに対しデメリットは、赤ちゃんと離れているために心寂しい気持ちに陥ったり、授乳をしたい時にできないなどがあげられます。
 つまり、どちらが良いと一言で決定することはできず、産後のお母さんの状態などで判断されるのはいかがでしょうか?
 また、その施設によっても様々な方針がありますので、分娩予定の施設で相談されるのが良いと思います。
月経不順!
Q.30歳、主婦です。生理が非常に不順で、26-42日でバラバラです。結婚して2年になりますが、妊娠しないのは生理不順のせいでしょうか?
A.月経周期は、出血が始まった日を1日目として次の月経の始まる前日までを1周期とします。正常の月経周期は25〜38日ですので42日は少し長いですが、ほかの周期は正常範囲内の場合もあるようなので、これだけで異常とは言えません。
 人はロボットではないので、体調がすぐれない場合は臓器の反応にも違いが出てきます。つまり、卵巣でも卵胞の発育に時間のかかる周期もあれば、順調に発育する周期もあるということです。そのため、月経周期は変動します。
 ただ、挙児を希望されて2年が経過しているので、一度不妊検査を受けられた方が良いかもしれません。
 基礎体温はつけていますか?バラバラで二相性になっていない場合、無排卵性月経が考えられます。排卵が起こっていないため妊娠しないと考えられます。
 二相性になっているのであれば、卵管の通過性・子宮の形態・ホルモンの状態・ご主人の精液検査なども調べてみるべきでしょう。何か妊娠しにくい原因があるかもしれません。
 原因に応じた治療を受けることで、妊娠へ結びつく可能性が高くなります。
水銀
Q.30歳、主婦です。現在妊娠5か月ですが、魚には水銀が含まれているので食べない方が良いと聞きました。本当ですか?
A.魚介類には、良質なタンパク質や、脳の発達に効果があるEPAやDHAなどをほかの食品より多く含んでおり、カルシウムや鉄なども豊富で健康な食生活には不可欠な食品です。
 ただし、魚には水銀が含まれているのも事実であり、種類によっては水銀濃度が高いものもあります。
 自然界の微生物に含まれる水銀が小魚に摂取され、小魚を大きな魚が食べることにより魚の体内濃度は次第に上昇するので、魚の食物連鎖で高い位置を占める大型魚や鯨類は水銀濃度が高くなります。(高いものとしては、キンメダイ・メカジキ・クロマグロ・メバチマグロ・クジラなどがあげられます。)
 比較的低いものとしては、サケ・アジ・サバ・イワシ・サンマ・タイ・ブリ・カツオ・キハダ・ビンナガ・メジマグロ・ツナ缶などの一般の魚があげられます。
 メチル水銀は胎盤を通過し胎児に移行します。胎児に取り込まれた水銀は脳へ移行し、脳細胞の発達に影響するので注意が必要です。
 水銀含有量の少ない魚を上手に食生活に取り入れましょう。
不育症とは?
Q.42歳、主婦です。前回の妊娠では、妊娠反応は出たものの、胎嚢も見えず流産してしまいました。今回は妊娠6週で心拍が確認できました。無事に育つでしょうか?
A.心拍確認後の流産は、それ以前の流産と比較すると確率はかなり低くなりますが、流産してしまうこともあります。
 何度も流産を繰り返す場合、不育症と診断されますが、初期流産の多くは胎児の染色体異常だと言われています。これは偶発的に起こるものですが、母体の年齢が高くなるとその確率も高くなります。これは卵子の老化現象と関わっています。
 よって年齢的に、妊娠しにくい、流産になりやすい年齢であることには、間違いありません。ただし、今回は心拍も確認できているので、おなかの赤ちゃんを信じて、様子を見ていきましょう。
 もし、万が一、今回もまた流産となってしまった場合は、不育症の検査も受けてみるのも良いでしょう。
 ただ、今の段階であまり神経質になりすぎないように、ゆったりとした気持ちで過ごされることをお勧めします。
卵巣年齢
Q.40歳、主婦です。挙児希望がありますが、卵巣年齢が心配です。
A.挙児希望がある場合、卵巣の機能や状態を知っておくことは大切です。
 同じ年齢でも、卵巣機能は個人差が大きいので、卵巣の予備能を検査してみてはいかがでしょうか?
 まず、下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH)基礎分泌値の上昇の有無を調べます。FSHは卵巣機能が低下すると上昇します。ただし、FSHは月経周期やホルモン剤の使用によって変動するため注意が必要です。
 また、卵巣の容積や、卵胞前期の小胞状卵胞の数を測定して、卵巣の反応性を推定することも行われています。
 最近では、抗ミューラー管ホルモン(AMH)の測定も行われています。これは、卵巣の中の小胞状から分泌されるホルモンで、この数値が高いということは卵巣内の卵胞数が多いだろうと予測され、逆に低ければ、卵巣内の卵胞数が少ないだろうと予測されます。月経周期に伴う変動が少ないホルモンで、卵巣予備能を知る有効な指標になると考えられます。
 年齢的に、いずれの結果でも早めの妊娠を目指されることをお勧めします。
ピルを飲んでみたい!
Q.25歳、主婦です。ピルを飲んでみたいのですが、副作用が心配です。
A.皆さんご存知のように、ピルは経口避妊薬、つまり妊娠しないようにするお薬です。
 卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類のホルモンの作用で、身体は「妊娠しているので排卵の必要がない」と錯覚し、避妊ができます。
 ピルは、飲み忘れがなければ避妊効果はほぼ100%です。さらに、生理痛が楽になったり、月経前のイライラ感、つまり月経前緊張症(PMS)の症状が抑えられたりと良い効果があります。
 副作用としては、飲み始めに吐き気が出る場合があります。飲み続けるとなくなる場合がほとんどです。
 また、太ると心配される方もいらっしゃいますが、ピルでは基本的に体重は増えません。ただし、黄体ホルモンの作用で食欲が出る場合があるので、食べすぎには注意しましょう。
 ピルとはいえお薬ですので肝機能障害などを起こす場合もあります。必ず血液検査を定期的に受けるようにしましょう。
 飲み方は1日1回服用します。服用をやめれば、妊娠もすぐに可能です。
 まず、1か月試してみるのも良いでしょう。必ず、産婦人科医師に相談してから飲みましょう。人によっては服用できない場合もあります。
妊娠を目指して
Q.25歳、会社員です。来年結婚予定です。将来赤ちゃんを産みたいと思っていますが、今から気をつけることはありますか?
A. 風疹の抗体があるかを調べてみましょう。妊娠中に風疹にかかると胎児が先天性風疹症候群となり、かなりの悪影響を受けます。抗体がなければ予防接種を受けておきましょう。
 次に食生活ですが、極端なダイエットは禁物です。 スタイルを気にして過度なダイエットを行うと体重減少性無月経となり、排卵が起こらなくなります。たとえ、体重が元に戻ったとしても、元の正しい生理周期にもどすのが難しくなり、不妊の原因となることがあります。
 禁煙はしていますか?妊娠したら禁煙すれば良いと思っておられる方もいらっしゃいますが、なかなか禁煙することは難しいようです。ニコチンにより、胎盤が小さい、胎児の発育が悪い、早産の危険性が高まるなどの報告があります。もし今たばこを吸っているのであれば、よく考えてください。
 最近お酒を飲む女性も増えています。胎児性アルコール症候群とは、妊娠中の飲酒によるアルコールの影響で生まれてくる赤ちゃんに発達障害や行動障害、学習障害が現れます。妊娠の可能性がある場合は禁酒しましょう。
里帰り分娩
Q. 27才、初産婦です。現在妊娠3カ月です。里帰り分娩をしたいのですが、どのようにすればいいでしょうか?
A. 里帰り分娩を決めたら、早めに分娩する病院を決定し病院に連絡をとってみましょう。施設によっては、早めに予約をしておかないと難しいところもありますし、母親学級などに出席しないといけないこともあります。
 できれば、妊娠中に里帰りをする機会があれば受診しておくとよいでしょう。どのような病院であるかを自分で確かめておくと、安心したお産ができると思います。
 里帰りをする時期ですが、できれば予定日の2ヶ月前に帰省しましょう。あまり遅くなると、帰省の途中で陣痛が始まったり破水することも考えられるからです。
 特に、飛行機などを使用する場合、妊娠36週以降は診断書や同意書が必要になります。いずれにしても、余裕を持って帰省されることが大切です。
 帰省の前には、妊婦健診を受けていた病院でこれまでの妊娠経過や検査結果を記入した紹介状を書いてもらい、分娩予定の病院に持参すると安心かと思います。また、帰省したらできるだけ早く、分娩予定の病院を受診しましょう。
子宮内膜症と不妊症
Q.30歳、主婦です。子供がほしいのに恵まれないので婦人科で検査をすると、子宮内膜症と診断されました。子宮内膜症だとなぜ不妊症になるのですか?
A.子宮内膜症は、疼痛と不妊が主な症状の疾患です。
 頻度は、一般女性の約10%、不妊症患者さんの約25%にみられ、近年増加傾向にあると言われています。
 子宮内膜症による不妊の発症機序は完全には明らかではありませんが、非常に重症な子宮内膜症の場合、骨盤内臓器の癒着やチョコレートのう腫による可動性の制限や位置異常などによる排卵障害・卵管における卵子のピックアップ障害・輸送障害などを招くと言われています。
 さらに腹腔内におけるマクロファージやサイトカインの増加による腹腔内環境の異常やさまざまな自己抗体の関与、卵・胚への影響、子宮内膜機能障害による着床障害なども推定されています。
 子宮内膜症の患者さんの30~50%に不妊症を合併すると言われていますが、治療により多くの方が妊娠しています。治療法は、大きく分けて薬物療法・手術療法・生殖補助技術が挙げられます。
 不妊症の原因となることも確かですが、あきらめずによく担当の先生に相談してみて下さい。
子宮頸ガンと妊娠
Q.28歳、会社員です。子宮ガン検診で初期の子宮頸ガンが見つかりました。子宮の入り口を切り取るだけで出産は可能な手術を行うとの説明でしたが、本当に子供は産めますか?
A.近年、子宮頸部の初期ガンが増加しつつあり、特に発症年齢が若年化しているため、妊娠・出産が可能なままに治療を行う事は非常に大切です。
今回説明があった手術は、円錐切除術のことをさしていると思われます。この手術は、子宮頸部の一部を円錐状に切除する方法で、受精卵が着床する子宮体部は残すので、基本的に妊娠・出産は可能です。
子宮頸部だけの手術であるため、開腹の必要もなく時間も非常に短く済みます。レーザーや超音波メスなどの手術器具も発達し、以前より出血の危険も少なくなりました。
 円錐切除を行ったことによる妊娠に関する副作用として、早産や前期破水、頚管裂傷、不妊症、子宮留血腫などが増加する可能性はあります。さらに、円錐切除後の組織検査によって追加の治療が必要になり、妊娠・出産が難しくなる場合もあります。
 ガンの治療と妊娠・出産を可能にすることの両方をよく考慮して、担当医とよく相談し治療をされることが大切です。
食品添加物と妊娠
Q.28歳、主婦です。現在妊娠初期ですが、食品添加物が含まれていそうで何を食べるのにも心配です。どうしたらいいでしょう?
A.食品添加物とは、「食品の製造過程で、または食品の加工や保存の目的で食品に添加、混和などの方法によって使用されるもの」と定義されています。食品添加物の量は、国際的な機関が無害と確かめた量の100分の1の量を毎日食べても安全な量とし、これよりもさらに少なくなるように法律で使用法が定められています。
 多彩な食材が出回っている現在、これらに含まれる食品添加物を全く摂取せずに生活することは困難だと思いますが、特に妊娠中は以下の点に気をつけて食生活をしてみましょう。
①食品の表示を見て、食品添加物の少ないものを選び購入する。
②加工食品は食品添加物を使用していることが多いので、外食を控え、自分の目で食材を選び調理する。
③旬の食材や有機栽培のものを選ぶ。
④残留している農薬や防腐剤を落とすため、食材は流水でよく洗う。
⑤毎日同じものを食べない。
⑥ 輸入食品は殺虫剤や防カビ剤を使用していることがあるので注意する。
 少しの心配りで、食品添加物の摂取量は減らすことができますので、試してみて下さい。
葉酸
Q.25歳、主婦です。妊娠を望んでいる場合、「葉酸」が良いと聞きましたが、取りすぎとかありますか?
A.「葉酸」はビタミンB類の一種で、DNA・RNA合成に関与していることから、胎児の発育に重要なビタミンであると考えられています。
 妊娠前の女性には、妊娠1カ月以上前から妊娠3カ月までの間、通常の食事に加えてサプリメントなどで葉酸を摂取(1日0.4mg)することが勧められています。それにより、胎児の神経管閉塞障害(無脳症、二分脊椎など)の発症リスクが下がると言われています。
 しかし、妊娠中期以降もこの葉酸のサプリメントを飲み続けることが胎児発育に良い影響を与えるのかどうかについては結論が出ていません。
細胞分裂に重要な役割を果たす葉酸が低濃度であると胎児が小さくなるとの報告もありますが、サプリメントによる過剰摂取は出生後の児の呼吸器疾患のリスクが増加するとの否定的な報告もあります。
 よって、妊娠中期以降は、通常の食事より十分な葉酸を摂取することが望ましいと思われます。
妊娠前の検査!
Q.30歳、会社員です。近々結婚することになりましたが、結婚前に婦人科で何か検査を受けるべきですか?
A.何の問題もなく、妊娠・出産を無事に終えたいというのは誰もが望むことです。しかし、女性の体にとって、妊娠・出産が大きな負担となるのも事実です。
よって、女性は日ごろから母体となる自分の体の健康管理を怠らないことが大切です。
 そこで婦人科では、結婚前や妊娠前の女性を対象とした「ブライダルチェック」という検査を実施している施設もあります。
 検査の内容としては、婦人科検診では子宮ガン検診、超音波検査にて子宮筋腫や卵巣のう腫がないか、性感染症の有無などを検査します。また、一般検査として血圧測定、心電図検査、尿検査、血液検査などを行い、妊娠・出産が可能かを検査します。
 検査項目については、婦人科医と相談の上でその人に必要と思われる項目を選んでおこなえばよいでしょう。
 妊娠前の早めの検査・治療により、事前にリスクを回避することができます。結婚前とは限りませんが、ぜひ自分の体をチェックする機会を持ってみてください。
不規則な月経!
Q.20歳学生です。以前から月経が不規則だったので、基礎体温をつけてみると、バラバラで二相性になっていません。
A.これは、本当の月経ではなく無排卵性月経と考えられます。
 月経をコントロールしているのは、脳の視床下部という部分です。視床下部から出るホルモンが下垂体を通して、卵巣へホルモンを分泌させる指令を出します。
この卵巣のホルモンの作用で子宮内膜は増殖する一方、卵巣の中では卵子が成熟して排卵が起こります。
 もし、妊娠が起こらなければ、卵巣のホルモンの分泌は減少し、無用になった子宮内膜が子宮壁から剥がれて月経となります。そして、次の妊娠のチャンスにむけて準備を始めます。
 ところが、この視床下部はダイエット等の肉体的な変調や失恋などの精神的ショックなどのストレスを受け止めるところです。その影響でホルモン分泌にも影響が及び、排卵がストップしてしまいます。
 このような月経周期では、排卵が起こらなくても子宮内膜の増殖は続くために、ついに子宮内腔からあふれて出血します。この出血は月経ではありません。
 治療法としては、現段階ではホルモン剤を使用するのが良いでしょう。
赤ちゃんの栄養
Q.生後6か月の赤ちゃんの母親です。将来、頭のよい子にするためには栄養面で注意することはありますか?
A.脳の健全な発達には、3歳までの食事が重要です。特に1歳までに脳は急速に発達するので、十分な量の鉄と大人の2倍相当の脂肪を摂取する必要があります。
 その脂肪摂取に有利なのは母乳です。母乳以外に知能がよくなると証明されている食品は証明されておりません。また、母乳期間が長いほど、その効果は高いと言われています。
しかし、母乳だけでは生後6か月以降不足しやすい栄養素があります。鉄です。鉄は神経伝達物質を作る酵素の補酵素として機能しているため、脳の発達段階である乳児期での鉄欠乏は影響が大きいと考えられています。鉄不足は注意集中力の持続を妨げ、認知記憶能力を低下させます。離乳期の食材が時として貧弱になり、鉄不足になりやすいことも指摘されています。
  鉄のほかに不足による知能発達に影響が出るのはヨードや葉酸です。葉酸は生後数か月間、脳細胞髄鞘形成を促進します。
人工授精と体外受精!
Q.35歳、主婦です。結婚して2年になりますが、子供に恵まれないので婦人科を受診しました。検査を進めていくと人工授精を勧められました。人工授精と体外受精はどのように違いますか?
A.人工授精は採取した精液を直接子宮内へ注入する方法で、精子を卵子が受精しやすいところに入れる方法です。最近では精液を直接注入するのではなく、運動精子のみを選別して子宮腔へ注入する方法が普及してきています。
子宮頚管の粘液分泌が少ない、精子の数がやや少ない、性交障害があるなどの場合に、人工授精が行われます。
 これに対して、体外受精とは文字通り「体外で」受精を行う方法を指します。つまり、女性の卵巣から卵子をとりだして男性の精子と体外で受精させ、得られた受精卵を数日の培養後、女性の子宮に戻すことを含めて、体外受精・胚移植といいます。
両側の卵管が閉塞している、精子が極端に少ない、抗精子抗体などを認めるなどの場合に、体外受精を行います。
 つまり、名前は似ていても、人工授精と体外受精は全く異なる方法で、治療にかかる時間や費用も全く異なります。
 当院では、人工授精も体外受精も行なっています。
妊娠中の乗り物の利用
Q.26歳の会社員です。現在、妊娠3カ月ですが通勤で自転車を使用しています。これって危険?
A.自転車はただでさえ転倒の危険がある乗り物ですが、妊娠中特におなかが大きくなってくるとバランスがとりにくくなりその危険が高まります。転倒時、おなかを打ったりすると、赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があり非常に危険ですのでおすすめできる乗り物ではありません。
 できれば公共の乗り物であるバスや電車などが良いかと思われますが、通勤時間のラッシュに巻き込まれ、坐ることもできず、おなかを圧迫する危険がある場合はさけましょう。
 自動車の運転については、めまいなどの症状を認めない場合、短時間であれば可能かと思われます。ただし、窮屈な姿勢にならないようにシートを調整することを忘れないで下さい。
また、シートベルトは妊娠中の着用義務はありませんが、妊娠子宮の膨らみをまともに通らないように、子宮の上下に避けて通すと安全に使用できます。
 状況によりどれがベストであるかは代わってきますので、あなたの状況を産婦人科医に相談してみて下さい。
妊娠中の風邪
Q.30才の主婦です。現在妊娠8カ月ですが、風邪をひいてしまいました。妊娠中は薬を飲んでもいいのでしょうか?
A. 鼻水や軽い咳程度であれば、温かくして休息を十分とることが先決です。38度以下の熱であれば、氷枕で冷やしてください。
 しかし、ひどくなってくると薬の助けが必要となってきます。妊娠初期は赤ちゃんの大切な器官をつくる時期ですので薬の使用も慎重になりますが、妊娠8カ月ともなればある程度薬を使用しても良いと思います。ひどい咳が長く続くと、子宮が刺激され陣痛のように収縮したり、高熱によって胎内の赤ちゃんも頻脈になったりと影響がでてきます。
    赤ちゃんに影響の少ない薬を選ぶためにも、薬については必ず産婦人科医に相談して下さい。
 妊娠中は風邪をひかないのが一番ですので、人混みに出る場合などはマスクをしたり、うがい、手洗いをかかさないなど予防しておくことが大切です。
 また、インフルエンザの予防接種は妊娠中も受けることができます。かかると大変ですので、ぜひ受けることをお勧めします。当院でも予防接種を行なっています。
排卵日
Q.28歳、会社員です。もうすぐ結婚の予定で、今後のためにも排卵日を知りたいのですが、どのようにすればよいでしょう。
A.まず、基礎体温をつけてみましょう。薬局でも取り扱っていますので、婦人体温計と基礎体温表を用意して下さい。基礎体温の測り方は、朝目覚めたら起きあがらず、寝たままで測ります。体温は脇の下でなく口の中で測って下さい。
 28日周期の方であれば、月経が開始して約14日目ころに体温が上昇するでしょう。これは、排卵が起こり黄体ホルモンの分泌が盛んになるとその影響で体温が上昇します。その後、次の月経がくると体温は下がります。このように低温期と高温期の2相性に分かれている場合、排卵がきちんと起こっている周期ということになります。
 3カ月くらい測定していると、自分の排卵のパターンがわかってきます。低温期から高温期にかわる前後3日間が、最も妊娠しやすい時期と言われています。
 さらに、尿による排卵検査薬やおりものの増加なども参考にすれば、より正確に排卵を予測できます。また、病院では超音波断層法などにより、排卵日を予測することもできます。
体外受精
Q.35才、主婦です。結婚して2年になりますが、子供に恵まれません。いろいろ検査をしましたが、原因は不明で体外受精を勧められました。必要でしょうか?
A.両側卵管閉塞や、重症の男性不妊などについては、体外受精以外に方法がないというのは明らかであると思われます。それに対し、不妊症の原因が不明である場合には、その判断は非常に難しいと思われます。
 原因不明の不妊症とは、必要とされる一連の不妊検査を終え原因が見つからない場合に診断します。検査完了者に占める割合は約15%程度となります。
不妊症の治療法としては、排卵のタイミング療法に始まり、排卵誘発、人工授精などを行い、このような比較的簡単な治療を行った後妊娠に至らない場合、体外受精を勧められることが多いと思われます。受精障害などでは、体外受精をしてみて初めて原因がわかる場合もあります。
 ただし、体外受精を行っても妊娠に結び付かない場合もありますので、この点はしっかり理解しておくべきだと思われます。
 不妊治療については、ご夫婦で話し合うことはもちろん、担当の先生とも十分に相談することが大切だと思われます。
 当院でも先月より体外受精・顕微授精が行えるようになりました。
妊婦スポーツ
Q.28才、初産婦です。現在妊娠20週で、マタニテイヨガやマタニテイビクスに参加したいのですが、大丈夫でしょうか?
A.近年、妊娠中でも積極的に運動することが妊娠経過および分娩に良い影響を与えると言われています。妊娠中に適した運動の条件として、有酸素運動であること・全身運動であること・母児にとって安全であること・かつ楽しいものであることが挙げられるため、マタニテイヨガやマタニテイビクスを推奨致します。
 但し、妊娠時に運動しない方が良い場合もあります。例えば、切迫流早産の症状がある場合、多胎・前置胎盤・頸管無力症・心疾患等を合併している場合などです。従って、妊娠中に運動をする場合、主治医のメデイカルチェックを必ず受けること、医療施設より許可されても当日体調の思わしくない場合は決して無理しないことが大切です。
 スポーツは、本来個人の自由意志で行われるもので、すべての責任は自己にあることも理解しておく必要があります。常に自分が妊婦である(胎児と共にある)ということを忘れないで下さい。
 現在、当院ではマタニテイヨガ教室を開催しておりますので、ご相談いただければと思います。
胎児の発育
Q. 33歳、初産婦です。現在妊娠9カ月ですが、先日友人におなかが小さいのでは、と言われました。大丈夫でしょうか?
A. 胎児の発育は、お母さんのおなかが大きいか小さいか、見た目だけで判断できるわけではありません。
 着やせする人がいるように、赤ちゃんはよく育っているのにおなかは大きく見えない人もいます。おなかの大きい小さいはいろいろな要素が関わるため、それだけで心配する必要はないでしょう。
 胎児発育については、産婦人科の定期健診で、子宮底の長さを計測したり超音波検査で胎児の計測をしたりします。これも一回の計測で判断するのではなく、一定期間内での増加傾向をみて判断します。
 人には大きい人や小さい人がいるように、うまれる時に正常でも小さい赤ちゃんもたくさんいます。しかし、まれには胎児に異常があって発育が悪いということもあるため定期健診はきちんと受けましょう。
 また、誰でも「おなかが小さいですね」などと言われると心配になりますので、軽率に言うのはやめましょう。
子宮ガン検診
Q.35才の主婦です。市から子宮ガン検診のお知らせが来ました。30才台でも受けないといけないでしょうか?
A.子宮ガンは、ガンの発生する部位によって子宮の入り口にできる頸部ガンと子宮の奥の方にできる体部ガンの2種類に分けられます。一般的に地域で行われている検診は、頸部ガンの検診です。
 検診では子宮頸部の表面を軽くこするだけですので、短時間で痛みはありません。こうして採取された細胞を、顕微鏡でくわしく異常がないか調べます。
 昔はガンといえば治らないというイメージでしたが、それも今では すっかり一新され、早期の頸部ガンでは現在治癒率ほぼ100%です。こうした治癒率アップの最大の功績は、何と言っても「検診」の普及にあります。
 また、頸部ガンの原因として最有力視されているのが、ヒトパピローマウイルスというウイルスで、これはセックスによって感染します。つまり、若い人でもセックスの経験があればガン検診を受けてほしいと思います。
 検診の間隔は、前回異常がなければ1年に1回が基本です。
出産適齢期
Q.30才、会社員です。去年、結婚しました。子供もほしいのですが、仕事も楽しく続けていきたいので、もう少し先でもいいかと思っています。しかし、お産にも適齢期がありますよね?いつまでが良いのでしょうか?
A.性ホルモンが安定し、女性として心身ともに成熟している時期、さらに第二子のことも考えると、初産の適齢期は25才頃と言われています。また、35才をすぎてからの初産は高齢出産と定義されています。
 しかし、20〜30才代の女性は仕事を持っている人も多く、職場においてもキャリアを重ね、やりがいのあるビジネスライフを送っている最中でもあります。ときには妊娠にとまどうこともあるかもしれません。その時、「仕事か出産のどちらかをあきらめる」のではなく、「なんとかして両立させる」ことを考えてみて下さい。
 現在、職場や地域の子育て支援も非常に充実してきています。みんなが子育てを助けてくれる時代になってきています。
 女性にとって、妊娠・出産はまさに一大イベント。一人でも多くの女性に、妊娠・出産という幸せを味わってほしいと思います。

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